『夢の新薬開発へ!!』

コレステロールを下げる腸内細菌発見

一人の人間の体内に約百兆個いるといわれている腸内細菌の 中に、動脈硬化症の原因物質のコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)の血清値を低下させる菌が存在することを民間企業の研究所と東京警察病院など の共同研究グループが世界で初めて見つけ、この菌を応用した治療、予防薬の開発に乗り出した。カビなどから作られる抗生物質とは違って、もともと人間の体 内に共生する腸内細菌を利用するので副作用はなく、製薬の新しい局面を切り開く研究として注目されている。この成果は来る二十二日から東京・経団連会館で 開かれる第十六回日本動脈硬化学会のシンポジウムで発表される。